技師長挨拶
九州大学病院リハビリテーション(以下、リハ)部は、リハ医3名、理学療法士(以下、PT)23名 作業療法士(以下、OT)6名、言語聴覚士(以下、ST)2名のスタッフを有しており、専門性の高い医療技術と最新のリハ機器を駆使することで患者さんの機能回復と家庭・社会復帰を支援しています。新患数は5,000件/年(R4年度)を超え年々増加傾向で、中でも発症早期や術後早期の患者等、超急性期からのリハ処方が多い特徴があります。多くの診療科から多種多様な疾患のリハ処方に対しリハ医やPT、OT、STが、それぞれの専門分野から患者さんのニーズに合わせた個別のリハプログラムを作成し病態に応じた専門性の高いリハを提供しています。また、H30年度より疾患別チーム編成(PT)を導入し専門性の向上を図るとともに、各診療科・各部署との多職種協働による質の高いチーム医療を推進しています。
研究面においても最新の機器等を用いた専門性の高い研究や各診療科と連携した共同研究を推進し最新の知見が得られるよう鋭意努力しております。教育面では新人教育プログラムに基づいた基礎的な臨床指導から、大学病院における多様なテクニカルスキルの向上を目指し、将来を見据えた医療人の育成に取り組んでいます。
今後も、患者さんの高い満足度が得られるよう早期の機能回復とQOL(生活の質)の向上を目的に臨床・教育・研究に尽力して参ります。
リハビリテーション部の沿革
昭和44年4月 | 中央診療施設にリハビリテーション部設置(学内措置) |
昭和57年4月 | 理学療法部設置(官制) |
平成3年4月 | 理学療法部を廃止し、リハビリテーション部設置(官制) |
平成14年4月 | 新病院移転(南棟1階、約1,400m2) |
平成15年4月 | 診療支援部設置。リハビリ部門長として、禰占哲朗作業療法士長が就任 |
平成16年4月 | 国立学校設置法が廃止され、国立大学法人法に基づき国立大学法人九州大学を設置 |
平成17年5月 | 診療支援部を医療技術部に改称 |
平成23年4月 | 心臓リハビリフロア及び言語聴覚室(3室)増設 |
平成27年4月 | リハビリ部門長に河野一郎技師長が就任 |
平成28年4月 | 診療科にリハビリテーション科を設置 |
平成29年4月 | リハビリテーション部に副リハビリテーション技師長1名の増員と主任療法士3名(新規)を配置(いずれも病院長辞令) 造血幹細胞移植医療体制整備事業研修受け入れ |
11月 | リハビリテーション部(理学療法)で土曜日半日診療を開始 |
平成30年 4月 | 第5代医療技術部長に河野一郎氏が就任 リハビリ部門長に藤野英次郎技師長が就任 理学療法疾患別チームを編成・運用 リハビリテーション部(理学療法)で土曜日全日診療を開始 |
平成31年 4月 | タイ人医学生研修受け入れ |
5月 | 本院と別府病院で理学療法士の人事交流を開始 |
9月 | ベトナム人医師研修受け入れ |
10月 | 周術期支援センターにおいて食道がん術前指導介入 |
令和3年 6月 | COVID-19陽性患者への直接介入開始 |
令和5年 4月 | リハビリテーション部副技師長に草葉隆一主任、PT主任に永富祐太氏が就任 |
リハビリテーション部の基本方針
♦ 診 療│超急性期から適切なリハビリテーションを開始して早期離床を促し、円滑に回復期に移行し、家庭復帰や社会復帰を目指します。
♦ 教 育│高度な専門性と広い視野を持ち、人間性豊かな医療人を育成します。
♦ 研 究│新しい知見や革新的な診療技術の研究・開発に取り組みます。
♦ 社会貢献│地域の医療機関や、保健行政、福祉施設等との連携・協力に努めます。